基調講演

敬称略


REBTのアドバンスド・スキル(56分)(日本語字幕付き)

この基調講演は、硬直した/極端な態度と、柔軟な/極端でない態度における、共通要素と固有要素についての議論から始めようと思います。そののちに、REBTセラピストが治療プロセスにおける重要課題を達成する助けとなる、私が開発した3つの方法を紹介していきます。その1つ目は、「A(出来事)」における逆境の要素を特定できるように考案された「ウィンディの魔法の質問」(WMQ)です。2つ目は、クライエントの硬直した/極端な態度、および柔軟な/極端でない態度を同時に特定するために考案された「ウィンディの査定見直し手順」(WRAP)です。最後に、2種類の態度を概観し同時に検証するための「ウィンディの選択式態度検証法」を解説します。

 

In this Keynote address, I will begin by discussing the shared and differentiating components of rigid/extreme and flexible/non-extreme attitudes. Then, I will discuss a number of methods that I have developed to help REB therapists achieve key tasks in the therapeutic process. First, I will discuss 'Windy's Magic Question' (WMQ) which I devised to help therapists assist clients in identifying the adversity at 'A' in the REBT process. Second, I will discuss 'Windy's Review Assessment Procedure' (WRAP) which I devised to help therapists identify a client's rigid/extreme attitudes and flexible/non-extreme attitudes at the same time. Finally, I will discuss 'Windy's Choice-Based Method of Examining Attitudes' which I devised to help therapists assist clients to stand back and examine both sets of attitudes at the same time. 

 

<講師>ウィンディ・ドライデン Prof. Windy Dryden

ロンドン大学ゴールドスミス校 心理療法学科 名誉教授

バーミンガム大学、イーストロンドン大学、ウェストミンスター大学、ロンドンメトロポリタン大学 客員教授

英国心理学会 特別会員

 

<略歴>

1975 バーミンガム・アストン大学カウンセリング講師

1985 ロンドン大学ゴールドスミス校に移る

1992 同校で英国最初のカウンセリング教授となる

英国で認知行動療法の訓練を受けた最初の専門家の1人で、アルバート・エリス、アーロン・ベック、アーノルド・ラザルスに師事した

240冊以上の著作がある

https://www.windydryden.com/より)

  

<主な著書(邦訳されているもの)>

「実践論理療法入門」(岩崎学術出版)

「論理療法トレーニング」(東京図書)

「認知臨床心理学入門」(東京大学出版会)

「いつも楽に生きている人の考え方」(ディスカヴァー21)